AIJオペア17号 アイさん編

初回公開日:2009年5月31日

アイさんデータ

静岡県出身
渡米時年齢:26歳
プログラム期間:2007年11月~2008年11月。
滞在先:ニュージャージー州
ホストファミリー構成:
①両親&長男3歳、長女5ヶ月
②両親&子供5人(5歳~16歳)

Ai
NJ地区のエリアディレクター姉妹と。 右が姉のベッキー、左が妹のニコル。

Q1 日本に帰国されてズバリ今のお気持ちは?

早くも帰国から1年以上経ちました。帰国直後は日本の暮らしやすさに満足する日々でしたが、最近またアメリカに戻りたいなぁと思うようになりました。

Q2 オペア生活を振り返って、「楽しかった」「辛かった」どちらの比重が大きいですか?

オペアをやっている間は正直「つらいなぁ」と思う日々でしたが、今思うともう少し何とか努力出来たような気がします。2年目も延長すればよかったなと今になれば思います。

Ai
20歳の頃にホームステイしてから、家族ぐるみの交流をしている友人家族とナイアガラに行きました。

Q3 ホストファミリーとはいい関係が築けましたか?

う~ん。難しいところです。
パパママは仕事が忙しく、帰宅が深夜なのも多かったです。そのため一緒に夕飯を食べるという機会もほとんどありませんでしたし、週末は私が出かけているので家族全員がそろうという場面はほとんどありませんでした。話ができても、寝る前の一瞬の立ち話とか。
子供(特に末っ子)は最後までモンスターのままでした(笑)上の子4人も思春期・反抗期だったので機嫌のいい時悪い時の波が激しかったですね。

Q4 一番楽しかった思い出は?

NJでたくさんの友人ができたこと。日本人オペアが多かったので週末はマンハッタンで遊んでました。
とくに仲の良かった4人が全員帰国したのを機に、先日温泉に行ってきました。日本に帰国後も会えるってイイなって思います。

Parade
NYのコニーアイランドで開催されたマーメードパレードに行った時に一番クオリティの高かった参加者です。

Q5 一番辛かった思い出は?

子供に辛く当られたことですかね。私の英語力が足らなかったのも大きな原因なんですが・・・。

Q6 子供の世話をするにあたって、一番大変だったことは何ですか?

ともかく英語力の一言です。
もっと勉強しておくべきだったです。

Q7 子供達とは全部英語でしたか?

ESL
ESLの最終日、クラスメイトとポットラックパーティーをしました。毎日4時間近く授業して、ホントにハードな毎日でした。

最初の家庭では日本語と半々。リマッチ後は英語でした。
でも、時々日本語を教えたりもしましたよ。末っ子に「いぬ」という単語を教えた時は日本語を何も知らないパパに「This is いぬ」と自慢げに教えてました。パパは意味がわからずポカ~ンとしてましたが。
あと「ぞうさん」の歌を歌った後、意味を聞かれたので説明したら何故か爆笑されました。笑えるような歌かしら(笑)

Q8 子供達はいうことをよく聞いてくれましたか?

末っ子には手を焼きました。でも、その分上の子たちが末っ子を叱ってくれたりしました。末っ子は折り紙にハマったようで折り紙をしている間だけは言うことを聞いてくれました(笑)
長男は、私の代わりに末っ子にタイムアウトもしてくれたり、かなり助けてくれました。

Q9 問題があったときにホストファミリーは助けてくれましたか?

リマッチの時、友人のホストファミリーにかなり助けてもらいました。

Q10 一般的に、アメリカ人についてどういう印象を持ちましたか?

良い言い方をすれば大らか。
悪く言えば大雑把・適当(笑)

Q11 アメリカという国についてどういう印象を持ちましたか?

アメリカは陽気な人が多いと思って渡米しましたが、NY周辺は割と「他人には干渉しない」という風潮がある気がします。でも、観光客と思われる方には、めちゃくちゃ優しいですよ。

Q12 近くにオペア仲間はいましたか?

たくさんいました。特に元オペアで、その後学生になり同じホストの元でオペアを続けていたYさんという方と、そのホストファミリーには本当にお世話になりました。リマッチ中も1カ月居候させてもらったり、気分転換にとスキーに連れて行ってもらったり、新しいホストが決まった後も月に1回は遊びに行っていました。
私がリタイアせずに1年過ごせたのは彼女たちのおかげです。今年の夏、彼らに会いに行くつもりです。

Q13 ADとのマンスリーミーティングではどんなことをしましたか?

NYが近いので、毎回マンハッタンで行っていました。NJで2つのエリアに分かれていたんですがADが姉妹だったので毎回合同で行われていました。MOMAに行ったり、自由の女神を見に行ったり毎回観光で楽しかったです。

Parade
こちらはゲイパレードからの一枚。 面白かったです。もう一度見たい!

Q14 英語は上達したと思いますか?

多少は・・・。でも、もう1年たって忘れてしまいました。時々職場にくる外国人の方と会話をしますが、英語力の余りの低下っぷりに毎回愕然とします。

Q15 アメリカでまた暮らしたいと思いますか?

暮らしたいです。でもビザがとれないので次は長期旅行になってしまいますね・・・。ビザさえ取れればなぁ・・・と思います。

Q16 アメリカで一年オペアとして過ごして成長した部分は何だと思いますか?

忍耐力がつきました。

Q17 オペアプログラムに参加して良かったと思いますか?

大変な思いもたくさんしたけど、参加してよかったです。

Q18 これからオペアを目指す人たちに何かアドバイスがあるとすれば何ですか?

英語をたくさん勉強してください。そして自分の意見ははっきりと口に出すことが大事です。

Q19 アメリカ生活を終えて、今後どうされる予定ですか?よろしかったらお聞かせください。

帰国直後から元の職場である家電量販店で派遣として働いていました。そろそろ正社員として働きたいなと思っていますが・・・。模索中です。
ホントは子供と関わる仕事をしたいのですが、資格も持っていないので、なかなか叶いません。

Q20 アメリカ生活を終えて、日本の良さというのは何だと思いますか?

口に出さなくても察するという部分でしょうか。
あと食べ物がおいしいです。アメリカではほとんど太らなかったのに日本帰国の1カ月で5kgほど太りました。1年かけてほぼ戻しましたが・・・。やっぱりおふくろの味が一番ですね(笑)

オペアAIJからのメッセージ

アイさんへ

もうアイさんが日本に帰国されてから1年半も経つんですね。ついこの前だったような気がします。時間が経つのは本当に早いものですね。オペアプログラム期間中はいろいろ辛い時期もあって早く日本に帰りたいと思われたことと思います。やはり誰でも辛い時期を過ごしているときには気持ちに余裕もありませんし、ストレスがたまっていますから、第三者がするような判断はなかなかできないものです。

アイさんも日本に帰国されてから『もう少し努力できたかもしれない』と感じているように、他のオペアの皆さんもプログラムが終わって帰国してから「あのときもっとこうすればもっとファミリーといい関係が築けたかもしれないのに」とか、「1年で帰国せずに延長すれば良かった」というような気持ちになる方が多いようですよ。
でも、残念な気持ちにはなるかも知れませんが、後悔する必要はありません。今度何かにチャレンジするときには、必ずその気持ちが役立つはずです。オペア時代の経験から、問題に直面しても一歩先が見えるように、そして前よりももっと冷静に判断ができるようになっているはずです。自分でも気付かないうちに成長した精神的な強さがこれからのアイさんの人生のあちこちで力を見せてくれるはずですよ。楽しみにしていてくださいね。

英語を忘れた?これはいけません(笑)。これは焦って勉強してください。英語は技術ですから精神力と違って放っておくと失ってしまいます。せっかく自分の足で踏み出したアメリカですから、身に着けた英語力はキープするだけでなく、伸ばしていけるように継続して頑張ってくださいね。働き者のアイさんがこれからどういうお仕事をされていくか、私達もとても楽しみです。またこれからもお時間あるときには近況知らせてくださいね。
AIJもいつも応援しています!!

ボウマン環