AIJオペア254号 シホさん編

2年間のオペアプログラムを満了し、先日帰国したシホさん。帰国直後の自主隔離の中、インタビューに答えていただきました。

シホさんデータ

岐阜県出身
渡米時年齢:26歳
プログラム期間:2018年8月~2020年8月
滞在先:1年目カリフォルニア州、2年目カンザス州
ホストファミリー構成:
1年目:日本人ママ、イタリア人パパ、4歳の女の子、6歳の男の子
2年目:アメリカ人ママ、パパ、2歳の女の子、0歳の双子の男の子

Shiho

Q1 日本に帰国されてズバリ今のお気持ちは?

最高。

Q2 オペア生活を振り返って、「楽しかった」「辛かった」どちらの比重が大きいですか?

1年目は楽しかった〜!って叫べるほど充実していました。 2年目は楽しさ2割、辛さ8割です。

Q3 ホストファミリーとはいい関係が築けましたか?

そう感じます。

Q4 一番楽しかった思い出は?

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一番を決められないほど、新しい経験、初めてみるもの、出会う人、それらが毎日刺激的で楽しかったです!

Q5 子供たちとの会話はすべて英語でしたか?

1年目、2年目共に日本語で接していました。

Q6 問題があったときにホストファミリーは助けてくれましたか?

両家とも、学校、銀行、書類、色々と自分の為に動いてくれました。 ファミリーとの間に問題があった時はしっかり話し合いができました。

Q7 近くにオペア仲間はいましたか?

1年目は沢山いました!2年目はゼロです!

Q8 ADとのマンスリーミーティングではどんなことをしましたか?

問題ない?どう?といった話を毎回していました。

Q9 APIのオペアトリップには参加しましたか?

2年目の時、ニューオーリンズトリップに参加しました。無料でしたし、友達もでき、行きたかった場所をツアーしてくれて、参加して本当よかったです!

スタッフ注:オペアAIJの参加料金には、API主催のオペアトリップ参加費×1回分が含まれています

Q10 アメリカではCOVID-19によるロックダウンを経験されましたが、どんなふうに過ごしていたか教えてください。

この半年間、ホストファミリーは外に出ず、食品など必要な物は全てデリバリーでした。なので勿論私も外には出ていません。土日もです。ホストペアレンツのテレワークが始まり、2人が仕事をしているリビングで私も子どもたちを見ていました。やりづらさ、電話が始まったら静かにしなくてはいけない、など大変なことはありました。

Q11 子供たちの感染対策はどんなことをしていましたか?

外に出ない。デリバリーで届いた物にしっかりとアルコール消毒したものしか触れてはいけない、もしくはは2日経ってからしか触れない、手洗いをよくする。を徹底していました。

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Q12 ロックダウンが始まったとき、Educational Requirementの単位はまだ残っていましたか?オンライン授業などを体験した場合は、そのことについても教えてください。

学校には行けていなかったので、オンラインでニューヨークの学校のイングリッシュクラスと、オペア ウィークエンドクラスのオンラインクラスの2つで単位をとりました。単語の勉強、字幕付きのビデオを見て感想を英語で書くなど、課題を自分の空いた好きな時間にできるのはありがたかったです。

Q13 帰国の際の、アメリカ出国から日本に到着するまでの空港での様子などを教えてください。

飛行機内は10人ほどでした。羽田空港に着いてすぐ検疫をしました。結果待ちは15分ほどでした。皆ソーシャルディスタンスを保っていました。今現在、羽田空港近くの隔離施設で自主隔離しています。

Q14 渡米前と比べて、英語は上達したと思いますか?

思います。渡米前は本当にHelloと自分の名前は言える、くらいでした。2年目の後半にはファミリーと英語で喧嘩してる自分を客観視した時、あ、自分英語上達してるわ。と実感しました。

Q15 アメリカ人一般については、どんな印象を持ちましたか?

自国愛が強い。言いたいことをちゃんと言う。誰とでもフランクに話す。

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Q16 アメリカ生活を終えて、日本に対する見方は変わりましたか?

はい。日本の、繊細で丁寧で謙虚なところ、本当に良いなと感じています。

Q17 アメリカでオペアとして過ごして、成長した部分は何だと思いますか?

強くなった、と思います。

Q18 オペアプログラムに参加して良かったと思いますか?

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勿論良かったです!辛い思いも沢山しましたが、それも含め良い経験だったと感じます。

Q19 これからオペアを目指す人たちに何かアドバイスはありますか?

ホストファミリーによって全然違う生活を送ります。自分に合うと思うファミリーを時間をかけて探して下さい。
オペアは、ベビーシッターであり家族である。自宅が職場である。これらのことが正直本当に難しかったです。よくイメージしてから渡米してほしいです。

Q20 よろしければ、今後の予定や目標をお聞かせください。

英語から全く離れるのは勿体ない気がするので、隔離が終わったら英語を使う機会がある環境の元で働きたいと考えています。

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オペアAIJからのメッセージ

シホさん、おかえりなさい!
2年間、本当にお疲れ様でした。

先日はSkypeでお話を聞かせていただき、ありがとうございました。ひさしぶりにお話しできて、とても楽しかったです。と同時に、「たくましくなったなあ…」という印象を受けました。
2年目の家では近くに他のオペアがいない環境で、かなりの超過勤務もあったようですね。様々な事情があり、最終的にリマッチはせずに2年目を満了するという決意をされたようですが、そんな状況にロックダウンも加わり、本当にハードな2年目だったと思います。エージェントとしても「便りのないのはよい便り」という認識は改めないといけないなあ、と深く反省しました。

お話の中で印象的だったのは、ホストファミリーとの距離感についてです。家族の一員として扱ってもらえるのも子供たちが懐いてくれるのも嬉しいけど、勤務時間とそれ以外の境界線がだんだんあいまいになってくる、というのは住み込みで仕事をするオペアが陥りやすい問題です。オペアの自由時間はしっかり確保してくれるけど、その代わりプライベートは完全に別行動、というファミリーにも物足りなさを感じるでしょうし、自分にとってちょうどいい環境を探すのは難しいですね。

楽しいことも辛いこともたくさん経験して、一回り強くなって帰ってきたシホさん。いろいろあったけど元気で帰ってきてくれたことが何よりです。コロナ禍で先行きが不安になることもあるかもしれませんが、シホさんが経験してきたことに比べれば楽勝(笑)だと思います。これからもますますのご活躍を!AIJも陰ながら応援しています。