AIJオペア113号 ケイさん編
初回公開日:2012年11月21日
ケイさんデータ
兵庫県出身
渡米時年齢:26歳
プログラム期間:2010年9月から2年間
滞在先:ハワイ州
ホストファミリー構成:ホストパパ、ホストママ、2歳の女の子、グランパ、グランマ
Q1 日本に帰国されてズバリ今のお気持ちは?
終わった!という達成感と、もう少しいたかったなぁという心残りもあります。
Q2 オペア生活を振り返って、「楽しかった」「辛かった」どちらの比重が大きいですか?
楽しかったです! 子どもとの時間、ファミリーとの時間、友達との時間、自分の時間、それぞれ充実させることができたと思います。
Q3 ホストファミリーとはいい関係が築けましたか?
ファミリーは、オペアにも家族の一員になってほしいという気持ちが強く、いつも本当の家族のように思ってくれていました。最後に空港で別れる時、心から愛のこもったハグをもらった時に、それを改めて感じました。
Q4 一番楽しかった思い出は?
ファミリーの何人かと一緒にマラソンに参加したことです。もともとファミリーと一緒に始めたランニングも、今では自分の生活に欠かせないものになりました。
Q5 一番辛かった思い出は?
オペアプログラム中に、日本で、大好きだった祖父が亡くなったことです。
Q6 子供の世話をするにあたって、一番大変だったことは何ですか?
アメリカと日本では育児の仕方(しつけ方法やマナーの習得)が全く違った点でしょうか。 とにかく、ファミリーの要望どおりにできるよう努めましたが、初めのうちはとにかくその大差に戸惑いました。
Q7 子供達とは全部英語でしたか?
毎日、女の子には日本語を話していました。ただ私以外はみんな英語を話すので、女の子自身は、英語+日本語で私に話していました。
Q8 子供達はいうことをよく聞いてくれましたか?
2年間同じオペアがいて、突然私に変わったために、初めの間はやはり難しいこともありました。子どもですので、日々のテンションや疲れによってもかなり違いがありましたね。でも時間が経つにつれて信頼関係を築けたと思います。似顔絵や「I luv kei」と書かれた手紙をくれるようになったり。帰国する2日前、今まで何も言わなかった女の子が突然「I don’t like Keichan to leave…」と言ったときは、感余ってみんなの前で号泣してしまいました。
Q9 問題があったときにホストファミリーは助けてくれましたか?
はい、私が辛い思いをした際も、ずっとそばでサポートしてくださいました。そのおかげで、最後まであきらめず実りの多い2年間になったのだと思います!
Q10 一般的に、アメリカ人についてどういう印象を持ちましたか?
おおざっぱで適当な部分もありますが、基本的に明るくハッピー、誰とでもすぐに仲良くなれる方が多いのではないかと思います。他にも、アメフトとパーティーが好き、政治にみんな興味を持っています。大統領選挙であんなにも盛り上がれるのが本当にうらやましいです。
Q11 アメリカという国についてどういう印象を持ちましたか?
物、場所、自然全てが大きい。だからこそ、気持ちや夢も大きく自分らしく持てそうな気がしました。
Q12 近くにオペア仲間はいましたか?
女の子のいとこにも、1人APIのオペアがいましたが、私も含めて2人だけでした。でも、NYやLAでweekend classに参加したので、アメリカ中・世界中に今はオペア友達があふれています。
Q13 ADとのマンスリーミーティングではどんなことをしましたか?
ハワイ島には2人しかいないので、電話での連絡が主で、時々一緒にカフェに行ったり、またディナーを食べながら話をしたりしました。
Q14 英語は上達したと思いますか?
ホストファミリーとも現地の友達とも、会話が成立するようになったので・・・はい!
Q15 アメリカでまた暮らしたいと思いますか?
はい、ぜひ!
ハワイ島は私の第二のふるさとになりました。ハワイ島の美しい自然と、ホストファミリー、それから一緒に楽しんでくれた友達にまた会えることを願っています。
Q16 アメリカで一年オペアとして過ごして成長した部分は何だと思いますか?
もちろん英語の上達、そして何より、自分に自信を持てるようになったことでしょうか。ハワイ島は本当に田舎なので、その分新しく趣味も増えたと思います! あとは母親になる練習ができたので、将来にとても役立つのではと思っています。
Q17 オペアプログラムに参加して良かったと思いますか?
もちろん!
大変な部分も多いですが、その分やりがいがありました。ただ日焼けをしすぎたので、お肌の手入れをこれから念入りにがんばります。
Q18 これからオペアを目指す人たちに何かアドバイスがあるとすれば何ですか?
子ども、英語、アメリカが好きなら、どんな人にでもおすすめしたいです。でも、正直、実際行って生活が始まってみると一筋縄ではいかない部分も多いです。子どもの世話はもちろん、ファミリーとの良い関係を築くために努力も必要ですが、その分子どももファミリーもそれに答えてくれます。国・その文化が違っても、結局最後は人と人とのコミュニケーション。 自分の意見をしっかり持つとともに、ファミリーの声にも耳を傾けて、うまく持ちつ持たれつの関係を作れたらいいのではないかと思います。かならず自分の人生に役立つ経験ばかりですので、ぜひ前向きにがんばってほしいと思います。そして最後終わった時に、一生モノのつながりを作れますように・・・
Q19 アメリカ生活を終えて、今後どうされる予定ですか?よろしかったらお聞かせください。
国外での教育関係の仕事を探しています。 実はオーストラリアでのオペアプログラムにも少し興味があります。でもまだまだたくさんやりたいことがあるので、しばらくは日本でプランを練りたいと思います。
Q20 アメリカ生活を終えて、日本の良さというのは何だと思いますか?
自分以外の人を尊敬する心を持っている方が多いのは、とてもすばらしいことだと思います。そしてやっぱり、家族や昔からの友達がいるので、これ以上に私を安心させてくれる場所はないかもしれません。
オペアAIJからのメッセージ
ケイさんへ
2年間のオペア生活お疲れ様でした!!
まだ学生の頃からオペアに興味を持ちAIJにご連絡いただき、その後はカリフォルニアにホームステイにいらっしゃったり、『オペア倶楽部』のホストファミリー探しのモニターを引き受けてくださるなど、もう長いお付き合いになりますね。
ケイさんに最初に出会ったころはまだまだ若くてフワフワで、子供達と一緒の写真だとどれがケイさんか分からないほど(笑)、一見とても幼い印象でした。
でもお話しをすると海外生活への熱い思いが伝わってきて、オペアプログラム参加への意思も強いことがよく分かりましたし、それからも何年もかけてコツコツと準備をされましたよね。
ハワイ島コナでオペアが決まったときは日本の都会からハワイの大自然の生活への移行で、ケイさんご本人も不安があったと思いますが、私も大丈夫かな、と心配していました。
それがフタを開ければ2年間、同じファミリーでのオペア生活。久しぶりに再会したケイさんは日焼けして、表情もとても大人っぽくなって、英語の「Mature」という単語が頭に浮かんでくるほど、大きく成長されたと思います。
意見や考えを明確に伝えられる力を身に着けること、将来のビジョンを持ち進んでいくことはとても大変だけれど、自分の力で海外生活を営むことによって自然とスキルが身についてくるものですね。若い時代に海外への一歩を踏み出すことは、本当に人生の大きな力、財産になるんだなということが、ケイさんの成長ぶりを見てとてもよく分かりました。
今後は海外での仕事の話もあるようですし、ケイさんの引き続きの活躍を心から楽しみにしています。
そしておっしゃる通り、いつかお母さんになる日が来たら、そのときにまたオペアプログラムの素晴らしさを実感できると思いますよ。楽しみにしていてくださいね。
AIJはこれからもケイさんをずっと応援しています。
ボウマン環