- はじめに
- ワーホリや留学との違い
- オペア募集条件
- オペアに提供されること
- オペアが提供すること
- オペアの教育を受ける義務
- 保育実習について
- 2歳未満のお世話について
- 渡米前トレーニング
- 週給について
- AIJメンバーサポート
はじめに
アメリカ政府が1986年に導入したオペアプログラムは「チャイルドケアを基本においた教育と文化の交換」を目的とした国際文化交流プログラムです。Au Pair (オペア、オーペア)はフランス語でOn Par = equal to = 対等、を意味します。
オペアはJ-1ビザを取得し、1年間アメリカのホストファミリーの家で暮らしながら、フルタイムでチャイルドケアを提供します。ホストファミリーはオペアに個室と食事を提供し、週給を支払い、また学費を一部負担するなどオペアの滞在中の生活をサポートします。プログラムは2年目も6カ月、9カ月、12カ月のいずれかの期間延長ができ、最長で2年までのアメリカ滞在が可能です。
ワーホリや留学との違い
オペアプログラムは「オペア留学」と呼ばれることも多いのですが、厳密には「留学」とは違い、トレーニングやインターンシップと同じ「J-1」という「交流訪問者ビザ」カテゴリーのプログラムです。留学よりは学校へ行く時間は少なくなるものの、働いてお給料をもらいながら学ぶことができ、さらにホームステイも体験できるのが最大の特徴です。
またワーホリを活用したオペアプログラムはオーストラリアやニュージーランドにもありますが、ワーキングホリデー制度がないアメリカで費用を抑えて暮らしたい方には、オペアプログラムが最適な選択肢と言えます。さらにアメリカオペアプログラムでは勤務時間や有給休暇、週給の最低金額などの労働条件や待遇がアメリカ政府によるガイドラインで明確に定められています。往復の航空運賃や保険を自分で負担し、学費の補助もないワーホリオペアとは違い、はるかに恵まれた条件かつ安定した立場で海外に滞在することが可能です。
オペア募集条件
- 18~26歳
- 27歳の誕生日までに渡米しておくこと。アメリカ滞在中に27歳になるのはOK。2年目延長も可能。
- 健康である
- 子供好きである
- アメリカでオペアとして暮らしたいという強い意志を持っている
- 英語でのコミュニケーションが可能
- 高校卒業または同等以上の学歴
- 高卒認定取得者も高卒と同様に参加資格が認められます。
- 過去の犯罪歴なし
- 200時間以上の証明できる保育経験を持っている
- プログラム申請時点で保育経験がない場合は、ボランティアやアルバイトやで保育実習を受け、この条件をクリアしてください。
- プログラム参加資格として必要な時間数は200時間ですが、オペアAIJではできるだけ500時間程度を目標にすることを推奨しています。
- 1年間ホストファミリーと暮らしながらアメリカに滞在することができる(1年未満の滞在希望は不可)
オペアに提供されること
プログラムからエージェンシーを通じて
- 日米間の往復の飛行機
- 帰国便はプログラムを満期終了したオペアのみに提供されます。
- 滞在中の健康保険
- 滞在中のローカルコーディネーターとのマンスリーコンタクト、問題発生時や質問があるときのヘルプ
- プログラム満期終了後、最長30日のボーナス期間
- このボーナス期間中は、ビザおよびDS-2019(滞在許可証)の期限が切れていても、合法でアメリカ滞在が可能です。
ホストファミリーから
- 個室
- バスルームは共用のことが多い 。
- プログラムガイドラインに基づいた週給
- 年間500ドルまでの学費援助
- 年間11日の有給休暇
オペアが提供すること
- 週45時間(1日最大10時間)までのチャイルドケアサポート
- 子供に関する簡単な家事を含む。子供以外の家族のための家事はオペアの仕事ではありません。
オペアの教育を受ける義務
オペアは1年間にAccredited Post-Secondary School(単位が取得できる教育機関)で6単位相当分(1単位約12時間=合計約72時間分)の授業を受けることが義務付けられています。
これは国際交流の目的に基づいた、オペア全員に例外なく課せられる教育を受ける義務です。プログラム延長時および終了時は学校から受講証明をもらい、エージェンシー本部に提出します。この義務が満たされない場合はプログラムを満期終了したことになりません。
保育実習について
オペアになるには過去に最低でも合計200時間の保育/教育経験を持っていることが条件となります。この保育経験は、働いた保育/教育施設(または個人)に各エージェンシー所定のレファレンスフォーム(保育経験証明書)に記入・署名してもらい、証明しなくてはなりません。
保育経験が足りない人は、保育施設でボランティアやアルバイトをすることによりこの条件をクリアすることができます。また、保育レファレンスは最低2通必要ですから、2ヶ所の保育/教育施設(または個人)から証明書をもらう必要があります。個人のベビーシッターをした場合は、家族以外の知り合いの子供のお世話が対象となります。2つの保育経験の時間配分は、合計で200時間を超えていればどういう割合でも構いません。
なお、保育経験は申込みプロセスのSTEP4までに終了し、保育レファレンスをもらっておく必要があります。これから保育経験を積む必要がある方は、保育実習と同時進行で申込みプロセスのSTEP1から進めていくことができます。
2歳未満のお世話について
保育経験合計時間のうち、2歳未満(0~1歳)の子供のお世話経験が200時間以上あり、それをレファレンスで証明できれば「Infant Qualified Au Pair」として2歳未満のケアができるオペアの資格が得られます。これがない場合は、2歳未満の子供がいるホストファミリーの元では働けません。
ホストファミリーには2歳未満の小さな子供がいるケースがほとんどですので、2歳未満の子供のお世話ができるオペアの需要は非常に高いと言えます。幼児ケアを厭わない方は、できるだけ「2歳未満児保育経験200時間」をクリアすることを強くお勧めします。また2歳未満の子供のケアができない場合、ホストファミリー探しが難航する可能性があることをよく理解しておいてください。
渡米前トレーニング
オペアプログラムガイドラインでは、ホストファミリー宅に到着する前にエージェンシーによる32時間のチャイルドケアトレーニングを受講することを義務付けています。
エージェンシーによっては渡米後に2泊3日程度の一斉研修を行うところもありますが、オペアAIJが提携するAu Pair Internationalでは渡米前に各自でオンライントレーニングを受けていただきます。
一斉研修は渡米初日から各国出身のオペアたちと交流できるというのが最大の魅力ですが、一方で渡米日が月1~2回に固定され、それに応じたマッチング確定の締切日もあるため、特に年齢制限が迫っている方はリスクを十分理解した上で選択したほうが良いでしょう。
オンライントレーニング(OT)
渡米前にご自宅等で指定のウェブサイトにアクセスし、オンライントレーニングを受講していただきます。トレーニングはすべて英語で、チャイルドケアを中心に保育者としての基礎知識や異文化理解について学びます。トレーニングにかかる時間は人によって差がありますが、だいたい2~4週間です。トレーニングを終了後渡米となり、ホストファミリー宅へ直接向かいます。個別にフライトを手配しますので、ホストファミリーとオペアの都合が良い日に渡米できるという大きな利点があります。
週給について
オペアの週給はアメリカの公正労働基準法が定める195.75ドル(2020年現在)を最低金額とし、オペアとホストファミリーとの間で交渉・合意の上決定します。
マッチングの際はホストファミリーが提示する週給にオペアが了承することが条件となり、了承できない場合はオファーを断ることも可能です(原文: host families and au pairs may agree to a stipend above the legally applicable minimum)。
リマッチにより新しいファミリーとマッチする場合は、その都度週給について交渉しますが、最低金額の195.75ドルを下回ることはありません。
なお、Au Pair Internationalの場合は通常のオペア(Standard Au Pair)以外にオペアプロ(Au Pair Professional)というカテゴリーがあり、その場合は週給の最低金額が250ドルとなります。
参考:FAQ
AIJメンバーサポート
オペアAIJでは申込み・審査段階ではひとりひとりに担当者が付き、それぞれのオペア候補者が必要とするサポート/指導をしっかりと行っていきます。また渡米後もプログラム終了まで日本語での相談がいつでもできるサポートシステムを整えています。これらのプログラム期間中の日本語サポートは、すべてプログラム参加料金に含まれています。