AIJオペア127号 カオリさん編

初回公開日:2013年7月31日

カオリさんデータ

長崎県出身
渡米時年齢:26歳11カ月
プログラム期間:2011年7月から2年間
滞在先:メリーランド州
ホストファミリー構成:パパ、ママ、小学生の男女2人

Kaori

Q1 日本に帰国されてズバリ今のお気持ちは?

ファミリーや美しい街並み、友達・・・。すでにアメリカが恋しいです!!

Q2 オペア生活を振り返って、「楽しかった」「辛かった」どちらの比重が大きいですか?

人生で最高の時間と言えるくらい充実していて楽しかったです!!振り返ると、子供たちを朝起こして、食事、身支度してバス停に行くまでバタバタしながら何度もHurry up! と言っていた時間も愛おしく思えます。

Q3 ホストファミリーとはいい関係が築けましたか?

はい。一緒に喜んだり笑ったり、心配してくれたり本当に家族の一員として尊重してくれました。このファミリーと出会えて本当にラッキーでした!!

Q4 一番楽しかった思い出は?

友達とのホームパーティーやhangout、イベントのボランティア、旅行、結婚式に出席したことなど楽しかったことは色々ありますが、一番は子供達と過ごした時間です。血のつながっていない他人ですが、こんなに大切で愛おしい存在になるとは思ってもみませんでした。渡米直後は背が低かった男の子が帰国前には私を優に超える身長になっていたり、2人とも乳歯が何本も抜けたり、私の具合が悪いときには手作りのアイスパックを作ってくれたり、毎日子供の成長や思いやりを感じることができました。

Q5 一番辛かった思い出は?

最初の頃は子供が言うことをあまり聞いてくれず、気に食わないことがあると、”You are the worst au pair! You have to leave!” と叫ばれた時は辛かったです。でも、パパママが何度も相談に乗ってくれて、オペアの言うことをちゃんと聞くように話してくれてからはそういったことはなくなりました。

Q6 子供の世話をするにあたって、一番大変だったことは何ですか?

食べ物の好き嫌い、おもちゃが多すぎて片付けが大変なこと等です。年齢を重ねて頭がよくなると言い訳も上手になるようで、説得するのに頭を使いました。

Q7 子供達とは全部英語でしたか?

70%英語、30%日本語でした。毎日30分ずつ日本語を教えていて、自己紹介をしたり、歌ったり、手紙を書くことができるようになりました。

Q8 子供達はいうことをよく聞いてくれましたか?

日が経つにつれて聞いてくれるようになりました。しっかりした信頼関係が作られたのは渡米4~5カ月頃からだったと思います。だんだん本物の兄弟のような絆ができてきて、最後には何度も「帰らないで。何で帰らないといけないの?」と私にしがみついてくるので、別れるのが本当に辛かったです。

Q9 問題があったときにホストファミリーは助けてくれましたか?

特に問題という問題は無かったように思いますが、いつでもファミリーは協力的でありがたかったです。

Q10 一般的に、アメリカ人についてどういう印象を持ちましたか?

残業や休日出勤をほぼせず、仕事より家族との時間を大事にするというのが一番印象に残りました。毎日忙しく働いている日本人に比べて、アメリカ人は日々の暮らしを楽しむのが上手だと思います。

Q11 アメリカという国についてどういう印象を持ちましたか?

国際色豊か、仕事での活躍の場が男女関係なくある。チーズ、ピザが大好き!!何でも合理的。スピーチが上手。独立記念日、ハロウィン、クリスマス等、イベント事を年齢に関係なく思いっきり楽しむ。

Q12 近くにオペア仲間はいましたか?

ごく近所にはいませんでしたが、ワシントンDCエリアにはたくさんオペアがいてよくhangoutしていました。

Q13 ADとのマンスリーミーティングではどんなことをしましたか?

カフェでおしゃべり、ランチ、映画、greeting card作り、クリスマス時期にはADの家でcookie exchange party等。

Q14 英語は上達したと思いますか?

はい。日常のちょっとした表現など、日本の学校では教えてくれないようなフレーズを多く学べたと思います。Language exchangeのグループに参加して、日本語を学びたいアメリカ人、英語を学びたい日本人と協力し合って勉強したりもしました。また、日本での就職には欠かせないTOEICのスコアも伸びました。

Q15 アメリカでまた暮らしたいと思いますか?

チャンスがあればぜひしたいです。そうでなくても、旅行でまた行きたいです。

Q16 アメリカで一年オペアとして過ごして成長した部分は何だと思いますか?

自信、独立心、前向きでおおらかな心。渡米前は心配性な性格でしたが、アメリカに来てからは何があっても、「人生何とかなるもんだ」「死にゃーしない」と思えるようになりました。また、異なる生活、人種、宗教、食習慣に触れ、違いを受け入れること、視野を広げることもできました。

Q17 オペアプログラムに参加して良かったと思いますか?

もちろんです!!生の英語・アメリカ生活に触れながら無料で生活でき、世界中の人と出会え、有給休暇を使って旅行に行ける。こんなに高待遇の留学プログラムは他にはないと思います。

Q18 これからオペアを目指す人たちに何かアドバイスがあるとすれば何ですか?

ファミリーの大切な子供を預かるわけですから、コミュニケーションに欠かせない英語の勉強と保育トレーニングはしっかり頑張ってください。子供には愛情を注いだ分返ってきます。絶対に良い経験になるので、勇気を出してチャレンジし、楽しんでください。

Q19 アメリカ生活を終えて、今後どうされる予定ですか?よろしかったらお聞かせください。

東京近郊で就職活動を始める予定です。アメリカ生活で身に着けた英語力をさらに伸ばしていけるよう努力し、それを生かした仕事ができればと思います。

Q20 アメリカ生活を終えて、日本の良さというのは何だと思いますか?

お客様第一の精神。サービスの速さ・丁寧さ。みんな真面目で勤勉。食事が野菜いっぱいでヘルシーなこと。

オペアAIJからのメッセージ

カオリさんへ

まず最初に、2年間のオペアプログラム、本当にお疲れ様でした!
日本に帰国されてホッとされると同時にアメリカがもう恋しくなっていらっしゃるんですね。ホストファミリーといい関係ができ、充実した時間を過ごせたからならではの心境だと思います。

カオリさんが最初にAIJに連絡をくださったときは、オペアの年齢制限の27歳を数か月後に控えた2011年の春だったと思います。
年齢制限が迫っていたこともあり、お話をしたときの声がとても不安そうだったことをとてもよく覚えています。登録した後もきっと気持ちはとても焦っていたことでしょう。
しかし、いざファミリー探しが始まったらあっという間に運命のファミリーと出会うことができましたよね。私達もスピーディな展開にとても驚きました。
その後あれよあれよという間に渡米となり、フタを開ければそのまま2年間、大成功のプログラムとなったわけですから、あのときAIJに連絡をくださったのは本当に運命だったのでしょう。

カオリさんのホストファミリーはこれまで何人も日本人オペアを採用してきたベテランホストファミリーでしたのできっと要領を得ていて懐の大きいところがあるのだと思います。これまでの経験から日本人オペアの傾向や気にしやすい点なども理解をすることができたのでしょう。その分子供達には最初にこれまでのオペア達と比較するような言葉が出たりして、カオリさんも気を遣う部分もあったと思います。
その大変な時期も乗り越えて、最後に子供達に「帰らないで」と懇願してもらえたのは一重にカオリさんの地道な努力があったからだと思います。苦労さえも“楽しい”、と思えるたくましさがカオリさんの毎日を支え、自分自身が成長する肥しとなっていたのでしょう。

これからまた第一の故郷、日本で新たなスタートを切ることになりますが、カオリさん持前の忍耐力とオペアで鍛えた根性、英語力が必ずや活かされることと思います。お休みにはアメリカのファミリーに会いにいける楽しみもできましたね。
どうぞ今後も体に気を付けて、これからはオペアOGとして広がっていく国際社会で活躍してください。
AIJはこれからもカオリさんを応援していきます!

ボウマン環